三井倉庫、韓国釜山の物流センターを本格稼働

三井倉庫は8月5日、韓国釜山で建設していた延床面積15,000平米の物流施設が完成し、7月から本格稼動を始めたと発表した。

同社はコンテナターミナルに隣接するエリアに37,000平米の土地を確保し施設を建設したもので、韓国における物流事業の中心拠点として運営する。

同物流センターでは、既存貨物の集約を図るほか、釜山新港「FREE TRADE ZONE」の立地を生かし、非居住者名義保管、保税状態での流通加工といった付加価値の高いサービスを提供する。また、広大なヤードでの特殊コンテナ取り扱い、低床倉庫での設備関連輸送や、危険物保管、定温倉庫での食品保管、一般倉庫での流通加工業務など、多様な施設を生かした幅広いサービスメニューを揃えている。

同社は中期経営計画「MOVE2013」の事業方針として「アジアパシフィック地域への集中投資」を掲げており、2月に稼動したタイ、今回の韓国のほか、インドネシア、中国などでも物流施設の新設・増設を進めていく。これらの新増設が全て完成すると、同社のアジアパシフィックでの物流施設規模は昨年12月末時点の337,000平米から448,000平米へ約32%の増加を見込む。