横浜ゴムの尾道工場(広島県尾道市)は3月8日、生物多様性に配慮した工場として一般社団法人いきもの共生事業推進協議会の「いきもの共生事業所®認証(ABINC認証)」を取得した。
横浜ゴムが同認証を取得したのは昨年の平塚製造所に続き2拠点目となる。ABINC認証は、一般社団法人「企業と生物多様性イニシアティブ」 が開発した「いきもの共生事業所®推進ガイドライン」に基づき第三者評価・認証する制度。尾道工場では全敷地の約45%を緑地が占めていることを活かし、敷地内に土地に適した樹種の木を植えた「潜在自然植生」の森を再生。また自然にできた湿地や砂れき地を、野鳥や昆虫が生息する空間(ビオトープ)として創出している。尾道工場ではこの環境を用いて、従業員が定期的に野鳥や昆虫類を調査する観察会を開催し、四季を通じて様々な生き物を記録しているほか、工場に隣接する藤井川の中流にある西藤親水公園では水質、水生生物、鳥類および植物のモニタリングや、川原に繁茂する外来植物の除去や清掃活動を進めている。