日通ミャンマー現地法人、ティラワ経済特別区に倉庫を新設

日本通運はミャンマー現地法人の日通ロジスティクスミャンマーがティラワ経済特別区(SEZ)に建設中の多機能ロジスティクス倉庫「ティラワ・ロジスティクス・センター」を竣工し、6月1日から営業を開始することを発表した。

同倉庫ではミャンマー国内で唯一ティラワ経済特別区だけに認められている保税機能を活かした保税保管サービスを提供するほか、温度管理や防カビ対策が求められるアパレル製品、化学品保管を対象とした定温除湿庫を設置。また、ミャンマーでは外国企業が製品を輸入し、国内で販売されることが禁止されているが、同経済特別区に進出する企業は、輸入した製品に再包装、ラべリングなどをすることで、国内で販売する特例が認められており、同倉庫では流通加工業務が可能になる。

ティラワ経済特別区は、ヤンゴン市街地から南東へ約20キロに位置する日本とミャンマーの官民が共同開発をした工業団地で、日本をはじめタイやシンガポールなど16カ国、約80社(2017年3月末時点)が進出を決定している。進出企業の主な業種は、建材・食品飲料・アパレル・自動車関連。隣接するティラワ港では貨物ターミナルを増設する計画があるほか、同経済特別区のあるヤンゴン近郊とタイ国境を結ぶ道路の拡張も計画されている。