郵船ロジスティクス、武漢-広州間の内陸鉄道一貫輸送サービスを開始

郵船ロジスティクスは2月16日、中国法人が武漢-広州間の内陸鉄道を活用した一貫輸送サービスの販売を開始したことを発表した。



武漢発広州向けは週3便、広州発武漢向けは週1便の頻度でサービスを提供し、自動車産業が盛んな両地区で需要が高まっている工場間内陸輸送をサポートする。近年、武漢では大手自動車メーカーが新たな工場を稼働するなど、進出が急速に拡大しており、自動車産業の集積地としての存在感が高まっている。

また、広州を含めた広東省においても自動車販売が好調に継続していることから、工場や生産設備の増設が相次いでいる。武漢・広州双方で工場を稼働している自動車部品メーカーが多く、工場間輸送の需要の高まりを受け、従来のトラック輸送に加え、新たに武漢-広州間の内陸鉄道を活用した一貫輸送サービスを開始した。

武漢・広州どちらから出発する場合も、集荷日当日に貨車へ搭載し、翌日深夜2時頃発、翌々深夜2時頃にターミナルに到着し、最速で到着同日午後に配送。今回、武漢-広州間の内陸鉄道を活用することで、チャータートラックよりも費用を抑えられるだけではなく、定時でのサービス提供が可能になる。また、従来のトラック輸送から同サービスへの切り替えによって、今後中国において厳格化が予想される、排ガスなど環境規制への対応にも配慮できる。

同社中国法人は武漢に約3,000平米、広州に約15,500平米のロジスティクスセンターを設け、海上・航空輸送とコントラクト・ロジスティクスを組み合わせた多様なサービスを提供している。