日本通運は、プノンペン発日本向けの複合輸送サービスを4月1日から開始した。新サービスは、プノンペン、ホーチミン間をトラック輸送し、ホーチミン発の船舶または航空便に接続し、日本へ輸送する。船舶の場合は東京港・名古屋港・大阪港等の主要港、航空便の場合は成田空港や羽田空港を仕向地とする。サービス名は「NEXSAO-CAMBODIA SAT(Truck & Sea / Truck & Air)」。
従来、プノンペンから日本へ輸送する場合、プノンペン港を利用した海上輸送またはプノンペン空港を利用した航空輸送に限られていたため、「直行便がない」「大量輸送のスペースが確保できない」などの問題がったが、同サービスでは、プノンペン、ホーチミン間を陸送することで、東京港・名古屋港・大阪港といった日本主要港までの海上輸送で最大6日のリードタイム短縮が可能となった。
一方、航空便では直行便による安定したスペースの確保を実現。これにより、カンボジア日本通運が拠点を構えているプノンペンから日本への輸送については、輸送量・リードタイム・コストなど顧客のニーズに合わせた最適な物流サービスで応える。さらに、カンボジアの経済成長を牽引する主要産業のひとつであるアパレル産業の顧客は、ハンガーコンテナによる輸送も利用可能。