ヤマト運輸、群馬県初の「客貨混載」を開始

ヤマト運輸と関越交通(群馬県渋川市)は10月16日から群馬県沼田市と同県利根郡片品村を結ぶ路線バスで宅急便を輸送する「客貨混載」を開始する。

関越交通の沼田駅~鎌田間のローカル線は地域住民の重要な交通手段である一方で、収入減による赤字路線でもあった。ヤマト運輸は、群馬県沼田市利根町地区と同県利根郡片品村地区の客に宅急便を配達する際、沼田支店と現地をトラック1台が往復し、午後分の宅急便約20個を支店へ取りに戻る必要があった。

今回の取り組みにより、関越交通の路線バスが、ヤマト運輸の沼田支店で午後分の宅急便を預かり、下街道バス停(沼田市利根町)および鎌田バス停(利根郡片品村)でそれぞれの地域を担当するヤマト運輸のセールスドライバーに引き渡す。これにより、関越交通は宅急便の輸送による新たな収入源が生まれ、ヤマト運輸のセールスドライバーは午後分の宅急便を支店へ取りに戻る必要が無くなり、ローカル線の路線網維持と物流の効率化による地域住民の方々の生活サービスの向上を図ることができる。