郵船ロジスティクス、シンガポール・トゥアス地区の物流施設を大幅刷新

郵船ロジスティクスはシンガポール法人のYusen Logistics (Singapore) Pte. Ltd.がトゥアス地区に増設する大型物流施設の起工式および、同地区の既存倉庫に採用した自動倉庫システム「AutoStore」の導入式典を9月20日に行った。

同社が物流施設を増設するトゥアス地区はシンガポール西部に位置し、マレーシアとの連絡橋に隣接していることから物流拠点として至便な立地にある。同地区には新港建設が進み、ターミナル移転が計画されていることから、今後も高い物流需要が見込まれる。約3万3,000平米 の敷地に2階建てで延床面積約2万平米の倉庫と36のトラック搬入口、100台以上駐車可能なトラックヤードを完備し、在庫管理や流通加工、検品など各種ロジスティクスサービスを提供する。また、新施設は既存倉庫に隣接して建設される予定で、2つの倉庫をつなぐ連絡橋を設け、双方に保管する貨物の移動を容易に行える設計になっている。2019年春頃の稼動を予定している。

AutoStoreはアパレルや靴、雑貨などの小物アイテムを専用ボックスに収納して、在庫品を保管・管理する。専用ボックスを隙間なく並べ、最大16段まで積み上げて格納する構造となっているため、通常ラックによる保管と比べ通路等が削減され、倉庫スペースを大幅に有効活用できる。