センコー、中国の介護事業会社と業務提携

センコーは、中民未来控股集団有限公司(上海市)子会社の中民養老(天津市)が中国国内で展開する介護事業を全面サポートするため、3月2日に中民養老と業務提携した。中民養老は、中国大手の不動産管理企業である「中民未来」が、中国国内で介護事業を本格展開するために昨年9月に設立した子会社で、介護施設の運営や介護用品販売を行う企業。

中国では、慢性的な介護施設、介護士不足などで、設備の整った施設への入居は極めて困難で、供給が追いついていない状況がある。そうした中、中民養老は、今後の中国介護サービスの発展・拡大を目指し、高品質な日本の介護設備・用品の輸入と、日中間の物流体制をサポートできるパートナー(日系企業)を探していた。

センコーは、約1年をかけて同社と議論を重ね、センコーグループの商事部門で高品質な介護関連の商品調達が可能なこと、介護事業を行っている子会社があること、日中間の物流体制が整っていることなどから、戦略的パートナーとして提携することになった。

今後、センコーでは、今回の提携を機に、商事部門などが取り扱う介護設備・用品の貿易販売、グループの株式会社けいはんなヘルパーステーションによる介護ノウハウの提供や研修・指導、日中一貫物流の提供など、中民養老の介護事業ならびにセンコーグループの中国での介護サービスの発展・拡大に向け、取り組んでいく。