DHLサプライチェーン、衝撃・振動吸収性に優れた包装資材 「球状サスペンション機能付き免振コンテナ」を開発

DHLサプライチェーン(東京都品川区)は、精密機器等の輸送品質向上を目指して、衝撃・振動吸収性に優れた包装資材 「球状サスペンション機能付き免振コンテナ」を開発し、本コンテナをビアメカニクス(神奈川県海老名市)の電子部品加工装置における修理サービスパーツ輸送用に適用開始したことを発表した。

「球状サスペンション機能付き免振コンテナ」は、輸送時の衝撃や振動を最小限に抑えながら、Reduce(減量化)、Reuse(再使用化)、Recycle(リサイクル化)の3Rと呼ばれる環境負荷低減を推進するために、耐久性や作業効率、汎用性、そして積載効率に配慮し、DHLサプライチェーンが開発した包装資材。

落下・衝撃周波数5Hz以上から減衰でき、従来品と比較して製品に加わる衝撃加速度(G値)を最大40%低減することが可能。また、繰り返し使用可能な高耐久性(100万回以上のストローク試験を実施済み)および高耐候性(温湿度による変化なし)を有し、製品特性に応じて固有振動数を容易に調整できることが特徴。同コンテナを繰り返し使用することにより、包装資材コストおよびショックウォッチ(衝撃加速度測定用ラベル)購入コストの削減のみならず、CO2排出量を約75%削減することができ、客のCSR(企業の社会的責任)活動の促進につながる。「球状サスペンション機能付き免振コンテナ」の主要技術である球状サスペンションは、松田技術研究所(東京都板橋区)が開発・特許取得したもの。