郵船ロジスティクスマレーシア法人のTASCO BERHADは、マレーシアでコールドチェーン事業を展開する大手物流会社GCT社とMCCL社をそれぞれ買収する契約を締結した。マレーシア証券取引所の承認を経た後、それぞれ6月末までに手続を完了させる。
マレーシア国内では、アセアン地域の人口増加と個人消費拡大を背景に生鮮品を含む食料品、飲料、医薬品等の品質を維持した鮮度保持輸送・保管の需要が高まっている。また、今後予想されるオンラインショッピング市場の拡大により、冷蔵・冷凍倉庫での管理やリーファートラックを使った定時配送の需要も増加することが見込まれる。このような状況下、TASCOは成長を支える事業の柱としてコールドチェーン事業へ本格的に参入し、海上・航空貨物輸送、コントラクト・ロジスティクスを組み合わせることで更なる事業拡大を図る。
GCT社はマレーシア国内のコールドチェーン業界売上第2位の規模。約3万1,000平米の冷蔵・冷凍倉庫と174台のリーファートラックを有し、主に冷蔵・冷凍食品を扱う物流会社。最も難易度の高いといわれているアイスクリームの取扱いに関しては国内の約80%以上のシェアを有し、高品質なサービスを提供している。また、MCCL社はマレーシア国内のコールドチェーン業界売上第10位の規模。ポートケラン港のWestportに隣接したエリア内で冷蔵・冷凍倉庫(約7,000平米)のオペレーションを行っている。