日立物流、新型ピッキングシステムを本格導入

日立物流はこのほど、日立製作所が製品化した小型・低床式無 人搬送車「ラックル」を活用した新型ピッキングシステムを関東地区の物流センターに導入し、本格稼働したと発表した。

ラックルは、商品保管棚の下に潜り込んで棚を持ち上げ、棚ごと指定したピッキングステーションまで運搬する自動搬送車。自己位置を認識しながら作業効率を最大化する保管棚の最適配置や搬送順序、ピッキングステーションへの割付け、充電等を自動制御するほか、衝突防止や人との接触を事前に回避する安全面の機能も兼ね備えている。導入した物流センターはアディダスグループの商品を取り扱い、従来は作業員がピッキングリストを持ちながら保管棚に商品を取りに行く方式だったが、ラックルを導入することでピッキング作業員のもとに保管棚が運搬されてくる「人を歩かせない作業」が可能となった。