横浜ゴム1月5日、不二精工(岐阜県羽島市)のタイヤビード専門会社亀山ビードの全株式を取得し完全子会社化したと発表した。
グループ内にタイヤビード専門会社を加えたことで、今後横浜ゴムグループ全体として、高度なビード製造技術を展開し更なるコストダウンを図ると共にタイヤ製品の品質・性能の向上を図る。
今回の株式取得は、昨年8月に横浜ゴムが不二精工からタイヤビード製造事業を譲受することで合意しており、そのスケジュールに沿って行われたもの。この合意に基づき、すでに不二精工は昨年8月に亀山ビードを設立、10月には亀山ビードに不二精工の亀山工場を分社化する手続きを終了していた。
タイヤビードはタイヤをホイールに固定するためのワイヤーで、タイヤに必ず組み込まれる重要部品のひとつ。これまで横浜ゴムは自社で使用するタイヤビードの一部を不二精工から購入してきた。不二精工はタイヤビード製造会社として優れた技術に定評があり、横浜ゴムでは今回の株式取得に合わせ、不二精工が持つタイヤビードに関する知的財産使用権のライセンス契約及び設備保全契約も結んだ。