ニチレイロジグループ、トラック事前予約システムの運用を開始

ニチレイロジグループは、トラック待機問題の緩和・解消を図るため、10月26日から「トラック事前予約システム」の運用を開始する。同社グループのロジスティクス・ネットワークの杉戸物流センター(埼玉県北葛飾郡)と同・大阪埠頭物流センター(大阪府大阪市)への導入を皮切りに、順次導入センターを拡大する。

トラック待機問題とは、物流センターにおいてスムーズな荷下ろしや積み込みが出来ないためドライバーが長時間待機・拘束されている問題で、社会的な課題となっている。低温物流業界でも同様の課題を抱え、原因の一つとして、物流センターに到着した順番で入出庫の対応を行っていることが挙げられる。そのため、トラック(荷主)側は営業時間開始以前に物流センターに到着し、順番確保のために待機しているという状況も発生。一方、物流センターでは、限られたトラックバースに必要な作業員を配置しているが、朝などトラックが集中する時間帯では、トラックの台数が入出庫作業の処理能力を超え、トラック待機を発生させている。さらに、物流センターの寄託者とトラック手配する運送荷主が違う場合があり、物流センター側では、何時にどこの運送会社のトラックが何を積む(積んでくる)のか分からないため、事前の調整が困難という現状があった。

今回導入する「トラック事前予約システム」は、物流センターごとに設定された時間帯別の入出庫可能枠に対して、トラック側(荷主や運送会社)が入出庫の希望時間を予約することが可能になる。そのため、順番確保のための待機が不要になる。あわせてトラック側から積荷明細(運送依頼書や送り状)を物流センター側に事前送付することで、これまでトラック到着後に行っていた運送会社の照合、オーダーの照合を事前に実施することができ、到着からトラックバースへの誘導をスムーズに行うことができる。