郵船ロジスティクスの中国法人は5月に南沙(広東省広州市)発東京・名古屋向けに海上自社混載によるダイレクトサービスを開始した。
従来、広州エリア発の海上輸送は、香港までフィーダー船で輸送し、同地で本船搭載後日本向けに出荷していたため、約15日の輸送日数を要していた。新サービスでは南沙新港保税物流園区内でバンニングの後、東京・名古屋へのダイレクト輸送が可能となるため、輸送日数が約10日に短縮できるとともに、品質面では香港での積み替えが発生しないので、ダメージを軽減するなど輸送品質が向上する。
これまで、広州エリアでの小口海上輸送はコ・ロードでの対応だったが、自動車関連部品を中心に多頻度少量輸送の需要が高まったことから、新サービス開始に至った。これにより中国発日本向けの自社混載サービスは上海、深セン、香港に続き4レーン目となる。将来的には同レーンの増便も視野に展開するとともに、南沙発タイ向けなど自動車物流の需要が高いレーンにおけるサービスの充実を図り、販売強化を目指す。