佐川留学生奨学財団は、東南アジアからの私費留学生を対象とした「2014年度佐川奨学生採用証書授与式」を12月1日に京都で開催した。第29期生となる2014年度佐川奨学生16名(学部生6名、大学院生10名)が、国公私立各大学の学長より推薦を受けた私費留学生93名の応募から、選考委員会による厳正な審査を経て採用された。佐川奨学生には奨学金月額10万円が佐川留学生奨学財団から2年間支給される。
ホテル日航プリンセス京都で行われた採用証書授与式では、栗和田榮一理事長から、第29期佐川奨学生一人ずつに採用証書が手渡された。佐川留学生奨学財団は佐川急便の創業30周年記念事業として、次の世代を担う東南アジア諸国からの私費外国人留学生に奨学支援を行うことを目的に、1986年に文部省(現文部科学省)の認可を受けて設立された。2010年11月に公益法人制度改革のもと内閣府の認定を受け「公益財団法人」への移行登記を行い、財団名を「財団法人佐川留学生奨学会」から「公益財団法人佐川留学生奨学財団」と改称している。
今年度までの実績は、採用奨学生9カ国458名、総額10億3,350万円(今年度末)の奨学金を支給。奨学金支給とともに、「アジアの和」「卒業文集」の発刊や「授与式・交流会」「同窓会」の開催を通じて、日本での留学生活が豊かで実りあるものになるよう努めている。