郵船ロジスティクス、エアサストラック代替技術を開発

郵船ロジスティクスは6月18日、輸送中の振動や衝撃から貨物を守る防振パレットを活用し、エアサストラックに代わり、通常のトラックで衝撃を極小化する陸上輸送ソリューションを開発したと発表した。これにより、道路事情に左右されない安全、確実な輸送が可能になる。

同社は通常のトラックに防振パレットを組み合わせることで、衝撃を低減させる輸送技術の開発に着手。輸送実験として今年1月から中国の上海合肥間で複数回の輸送を行った結果、通常トラックに防振パレットを組み合わせた輸送が、エアサス車の代替ソリューションとなり得ることが検証できた。

これまで、道路事情の悪い地域で精密機械や医療機器、食品などの衝撃に敏感な貨物を陸上輸送する場合、エアサストラックでの輸送が必要であったが、エアサストラックは高コストな上、国によっては普及していないなどの事情で、顧客の輸送需要に柔軟に応えることが困難だった。

同社は今後、輸送需要が予想される中国内陸部や東南アジア諸国のクロスボーダー輸送の商品の一つとして、販売網の整備を進める。