郵船ロジスティクス、シンガポールで食品の輸入・決済・受注代行サービス開始

郵船ロジスティクスは、シンガポールで食品の輸入・決済・受注代行サービスを開始した。同社シンガポール法人子会社のNBS社が現地での輸入者となり、シンガポール到着後の一連のプロセスを代行することで、日本から食品を輸出する荷主とシンガポールでの販売先の双方にメリットのあるソリューションを提案していく。

シンガポールで日本食レストランの出店は拡大している一方で、出荷あたりのロットが小さく物流費が割高になったり、受注先が国内決済を希望するため成約に至らないなどの課題があった。このような状況下、日本食の更なる輸出促進に向けて、同社はシンガポールで食品を対象にした輸入代行及び在庫管理・商品受注・代金決済・受注代行サービスを開始する。

今回新たに始めるサービスでは、NBS社が輸入者となり、輸入通関手続き、在庫管理、仕分け、ラベル貼付などの流通加工、納品の他、シンガポール国内におけるレストランや小売店、卸業者から直接の受注および代金決済も代行する。シンガポールに在庫を持つことで、販売先からのオーダーに対して受注後の納期を大幅に短縮できるほか、NBS社が輸入者となることでシンガポールでの国内決済が可能になる。

また、小ロットで複数の販売先を持つお客様にとって、複数オーダーのロットをまとめて海上・航空輸送することで、トータル物流コストの削減が見込める。海上輸送の場合、同社は冷蔵管理が必要な食品を対象にした横浜発シンガポール向け海上リーファー混載サービスを昨年8月から開始しており、今回の新サービスと組み合わせて利用できる。