日通、モロッコ支店を開設―アフリカ2カ所目

日本通運は現地法人の欧州日本通運がモロッコ王国のカサブランカ市に、モロッコ支店を開設し、12月1日から営業を開始したことを発表した。今年8月のケニア支店に続き、アフリカで2カ所目の営業拠点となる。

モロッコでは、経済特区の制度があり積極的に外資系企業の誘致を実施しており、日系の自動車部品関連企業も多く進出する。近年、同国では、北部地域のタンジェ地中海港をゲートウェイとした、北部アフリカおよび西部アフリカにおける物流ハブとしての地位を確立すべく、政府が戦略的な施策を展開しているほか、今年1月に合意されたアフリカ連合(AU)への復帰を契機に、欧州のみならずアフリカ諸国との経済的な結び付きが一層深まっていくことが期待される。今後、欧州とアフリカ諸国のさらなる物流でのつながりを見据え、同社の欧州ネットワークをアフリカ域内まで拡大し、物流ビジネスの展開を図る。