三菱ふそうは川崎工場第一敷地(神奈川県川崎市大倉町)に新たに約118億円の投資を行うと発表した。川崎地区3拠点に分かれている事業を川崎工場第一敷地に集約し、本社、研究開発および設計機能を収容する「プロダクト・センター」を新たに建設する。
同時に工場内の既存設備の大規模リニューアルを行い、業務の効率化を図るとともに、従業員の働く環境を改善する。新社屋の建設を含む大規模工事は「Campus+(キャンパス プラス)」と呼ぶプロジェクトの一環。同プロジェクトは三菱ふそうが推進するダイムラー・トラック・アジアの成長戦略である「DTA ONE」の活動のひとつ。
この戦略はProduct(製品)、Process(プロセス)、People(人材)の3つの柱から成り立ち、「Campus+」はProcess(プロセス)とPeople(人材)に焦点をあてた活動になる。プロダクト・センターは最先端の設備を備えた5階建て社屋で、オフィス空間の床面積は10,792平米。今月下旬から建設を始め、2018年末の完成予定。その他、第一敷地内では従業員の業務効率向上のため既存設備のリニューアルが進められており、既に約5,300 平米が完了している。
新工場ではオートメーション、ロボティックスとITシステムに対し、インダストリー4.0への対応に向けて投資を行う。工場内の自動搬送機、次世代オートメーション、生産従事者を支援する作業ロボットの導入、および工場内外の全ての物流を管理するITシステムが含まれる。2018年までに24億円を投資し、生産効率を向上することで年間13億円のコスト削減を目指す。