日本通運の現地法人、マレーシア日本通運は、マレーシアで2014年度中にも物流に関するハラル認証を取得する。ハラルとはイスラム法に適合しているという意味であり、豚肉やアルコールなどを含まない食品などを指す。現在、世界のイスラム教徒人口は、約16億人といわれ、これに関連するハラル産業の市場規模も、2兆米ドルを超えるまでに拡大しているといわれ、イスラム教を国教とするマレーシアでは、国策としてハラル認証制度の拡充を図っており、この基準を満たした国産のハラル製品は、世界で最も信頼のおけるものと認知されている。
今回、マレーシア政府は、食品・化粧品・医薬品に続き、物流に関するハラル認証(MS2400)の受付を2013年7月より開始し、日通ではすでに認証申請を完了している。同社は、マレーシアに進出している日系企業へのマレーシア国内のトラック輸送に関わるハラル物流サービス提供・販売をはじめ、インドネシア・バングラデシュ、さらには中東・アフリカといった大イスラム経済圏におけるハラル物流サービスの構築を目指す。