グローバル・ロジスティック・プロパティーズ(東京都港区)は2月3日、千葉県柏市でセミマルチテナント型の先進的物流施設「GLP柏II」の竣工式を行った。
同施設はGLPが2016年2月に着工した延床面積3万3,122平米の4階建て物流施設で、都心から約30キロ、常磐自動車道「柏IC」から約11キロに立地し、近接する国道16号線を利用することで首都圏全域への広域配送や工業団地内にあることから24時間操業が可能。倉庫天井高にバリエーションを持たせた設計で、2階を天井高3.7メートルの高照度フロアとし、Eコマースやアパレル企業などの流通加工型物流ニーズを満たすことが出来る一方、3、4階は天井高を6.5メートルから最大7.9メートルとすることで、保管型物流ニーズにも対応が可能。また、1階のトラックの接車は高床バースだけでなく低床バースを設けることで、幅広い業種の物流オペレーションを可能とする。
同施設は全館LED照明を採用し、電力の消費を約48%削減(一般蛍光灯比)し、さらに2階では個別制御が可能な調光照明(最大300ルクス)を採用することで、レイアウトに応じて照度を抑制し、一層の節電効果が期待できる。加えて、GLPの新たな取り組みとして施設内にパンクしないタイヤを装着したレンタルサイクルを配備し、テナント企業に無料で貸し出しを行うほか、有事の際の交通手段としても活用出来る。
なお、「GLP柏II」はCASBEE(建築環境総合性能評価システム)柏の「A」ランクを取得。
「GLP柏II」の開発は、GLPがCPPIB(カナダの公的年金運用機関であるカナダ・ペンション・プラン・インベストメント・ボード)と2011年8月に50%対50%で立ち上げた合弁事業「GLPジャパン・デベロップメント・ベンチャーI」による開発物件。