日本通運の現地法人、南アジア・オセアニア日本通運は、シンガポールに非日系グローバル企業への市場調査と営業開発に特化する「グローバル・ロジスティクス・イノベーションセンター」(GLIC)を新設し、このほど営業を開始した。
シンガポールには多くのグローバル企業がアジア・太平洋地域の統括会社を配置。さらに地域統括会社の権限を強化する傾向が強くなってきており、本社のみならず地域統括会社へアプローチし、最新の顧客ニーズを把握する必要性が高まっている。GLICでは、非日系企業に対するビジネス機会の開拓、顧客ビジネスの分析、物流システムの研究・開発を実行し、営業アプローチを強化する。
今後、同社はシンガポール経済開発庁(EDB)の協力も仰ぎ、これまで海外各地で培ってきた経験、実績や品質などの強みを最大限に発揮し、中期経営計画の重点戦略に掲げる非日系企業への営業拡大を強化する。業務内容は、非日系グローバル企業を対象としたマーケティング活動と物流ニーズの分析や、顧客分析に基づく次世代物流システムの研究・開発、顧客企業への提案など。