日立物流とSGホールディングス、クロスボーダートラック混載輸送サービス開始

日立物流とSGホールディングスは10月18日、両社の海外事業会社である「日立物流バンテック(タイ)」と「佐川急便ベトナム」の共同配送で10月20日から、タイ・ベトナム間のクロスボーダートラック混載輸送サービスを開始することを発表した。

これまで、日立物流バンテック(タイ)はタイ国内全域、佐川急便ベトナムはベトナム国内全域の輸送ネットワークを強みに、それぞれ東南アジアネットワークを強化してきたが、隣国間の輸送においては、越境後の輸送を他社に委託せざるを得ず、車両の安定的な確保が課題となっていた。今回、タイ・ラオスの国境に両社の貨物積み替え拠点を設け、日立物流バンテック(タイ)がタイ国内輸送を、佐川急便ベトナムがベトナム国内およびベトナム・ラオス間輸送を担う新たな共同配送ルートを確立。タイ・ラオス国境でコンテナごとそれぞれの車両へ積み替え、新たな貨物を載せた車両が各社の拠点まで輸送する。

この連携により、海上輸送では集荷から指定場所への配送が8営業日かかるところ、クロスボーダートラック混載輸送により4営業日での配達が可能となる。また、安定した車両確保に加え、積み替え地での荷扱い工程を省くことができ、定期運行の実現と安全・高品質な輸送サービスの提供を可能とした。