スズキ、二輪車事業を浜松工場に集約

スズキは、二輪車事業を浜松市都田地区に集約し、その一環として豊川工場の二輪車体組立を移すことを決めた。

現在、スズキの二輪車事業は、設計・開発を行う二輪技術センター(磐田市竜洋地区)、エンジン製造を行う高塚工場(浜松市南区)、二輪車体組立を行う豊川工場(愛知県豊川市)の3か所に分散している。

地震・津波対策と、海外での地産地消が進み国内での二輪車生産量が減少する中、豊川工場の二輪車体組立も都田地区の浜松工場に集約し、設計・開発・実験からエンジン、パワートレイン製造、車体組立までを一貫して行うことで、二輪車の商品開発と生産の効率化に注力していく。

豊川工場の従業員、約470名は、近隣工場や事業所等への異動により雇用を守る。また豊川工場で生産している船外機の生産については、湖西工場に移す。これら一連の集約化は5年かけて段階的に行われ、豊川工場での生産は2018年7月に終了する予定。

豊川工場は1971年10月に二輪車工場として生産を開始。スズキの国内二輪車生産はピーク時(1981年度)には約160万台の生産を行い、豊川工場もその一翼を担っていたが、昨年度は18万台の生産となっている。