ヤマト運輸は4月22日、クール宅急便の積載容量に対応して、車内の冷凍・冷蔵スペースを柔軟に変えることができる新型車輌の導入、運行の開始を発表した。
同社は、昨年11月28日に、クール宅急便の温度管理に関する調査結果と今後の再発防止策について発表し、さらなる品質の向上と顧客の信頼回復に取り組み、再発防止策の一つとして、クール宅急便の積載容量に対応するための新たな車輌の開発を行い、今回の新型車輌の導入、運行開始に至った。
従来の車輌は車載保冷スペースの容量を固定していたが、新型車輌では間仕切りを変えることで、最大4パターンのレイアウトに変更が可能。これにより、従来の車載保冷スペースから、最大で約4倍まで容量を拡大することが可能になった。さらに、大規模な集合住宅や商業施設など駐停車時間が長時間化する地域へは、車載保冷スペース内に蓄冷板を搭載した車輌を開発。エンジン停止時に蓄冷板が車載保冷スペースを保冷するので、庫内温度の上昇を防ぐことができる。
同車輌は、6月末迄に57台を全国で導入予定。