ヤマト運輸(東京都中央区)は、1月20日から「ICカード免許証」を活用した運転免許証管理システムの運用を開始した。
貨物自動車運送事業法で新たに義務付けられた「乗務車両と乗務員保有免許の整合性」および「自動車運転免許証の有効期限確認」など、「点呼執行業務」時の見落としなどのヒューマンエラーによる法令違反(無資格運転・無免許運転)を防止するため、目視確認に加えて「ICカード免許証」を活用し、ITの側面から運行管理業務を支援してコンプライアンスを徹底する。
宅急便送り状などの情報を入力するためにセールスドライバーが携帯する端末を起動させる際にICカード免許証を1秒間かざして情報を読み取り、事前に読み取った社員情報・自動車検査証(車検証)情報と照合。運転者である社員情報と自動車運転免許証情報が一致するか確認し、免許証不携帯を防止するほか、自動車運転免許証の有効期限を確認し、60日以内になると警告音とともにお知らせ表示を行い、有効期限切れを防止する。また、乗務する車両の自動車検査証(車検証)情報を照合し、保有免許で乗務可能な車両か判断することができる。