佐川急便、配送伝票入力業務の自動化に向けAIシステムの開発を開始

佐川急便とSGシステムは12月4日、フューチャーアーキテクトと共同で、配送伝票入力業務における人の入力作業をAIが代替し自動化するための新システムの開発を開始した。佐川急便は、年間に約12億個の荷物を取り扱っており、繁忙期には1日に100万枚もの配送伝票の情報を人の手によりシステムに入力しているが、この膨大な負荷とコストを圧縮しながら、高い品質を維持することが課題だった。

フューチャーアーキテクトとSGシステムは、深層学習を活用した文字認識などのAI技術をベースに配送伝票の情報を自動読み取りする仕組みを独自に開発し、2016年から実現性について検証を行ってきた結果、AIによる手書き数字の認識精度は99.8%以上に到達し、例外的な表記を除いてはAIが人と同じ水準で正確に読取れることを実証できた。

この成果をもとに3社は、AIを活用した新システムを開発して配送伝票の入力作業を自動化し、これまでの延長線上ではない次元でのコスト削減と品質向上を追求する。また、配送伝票の入力業務をはじめさまざまな業務において人とAIが協働する次世代モデルをデザインし、異次元の改革を推進していく。