SGホールディングス、リチウムイオンバッテリー収集運搬業務を受託

SGホールディングスグループで引越輸送などを展開するSGムービングは、一般社団法人自動車再資源化協力機構(自再協)が環境省の産業廃棄物広域認定制度を取得し運用する、車載用リチウムイオンバッテリー(LiB)の収集運搬業務を受託し、10月1日から運用を開始する。

ハイブリッドカーなどに使用されるLiBは各自動車メーカーで回収ルートを構築していたが、メーカー間で統一化されていなかった。最近では、劣化によって車載用としての使用が難しくなったものでも、定置型の蓄電池として問題なく使用できるため、新品よりもコストを抑えられるとして、使用済みバッテリーの再利用が注目されている。

このようなハイブリッドカーなどの次世代自動車の時代を受けて、SGホールディングスグループ横断の先進的ロジスティクス・プロジェクトチーム「GOAL®」では、メーカー間で共通のLiBの新たな回収スキームを自再協に提案、構築した。

今回のスキームは、国内外自動車メーカー16社からの処理依頼(排出申請)を自再協が一元的窓口として取りまとめ、収集運搬に係る業務をSGムービングが一括で受託することで、効率化を図るもの。これにより、さまざまなメーカーのLiBをまとめて運搬することができ、メーカーが個別に発注するのに比べ、処理費用を削減ができる。また、今回のLiB収集運搬業務は、環境省から自再協が「産業廃棄物広域認定制度」の認定を受けており、全国で発生するLiBの収集運搬業務を行うことができる。