郵船ロジスティクス、ルーマニアの物流企業を買収

郵船ロジスティクスはルーマニアの物流会社のチベット・ロジスティクス社を買収する契約を締結した。日系物流企業によるルーマニアへの法人進出は初めて。

チベット社はルーマニア国内に15拠点・11万6,000平米の倉庫を持つ同国内第8位の物流企業。ルーマニア国内で、コントラクトロジスティクス事業、欧州域内トラックおよび鉄道輸送、鉄道コンテナターミナル運営などを行う。今回の買収により同社事業を補完し、物流ネットワークを大幅に強化する。今後、ルーマニア当局の承認を経て、手続が完了する予定。

ルーマニア国内では、堅調な内需拡大と輸出によって後押しされ、2016年の実質GDP成長率は過去8年間で最高の4.8%を記録し、直近3年は高水準を保って上昇し続けている。国内インフラの整備も進んでおり、ルーマニア東部の黒海に面するコンスタンツァ港は、黒海内のコンテナハブとして発展し、コンスタンツァ-首都ブカレスト間を始めとする鉄道輸送網も整っている。同社はヨーロッパ市場で今後も成長が見込めるルーマニアに進出することで、東欧・黒海エリアにネットワークを拡充し、更なる事業拡大を図る。