佐川急便、リノベーションコンテナの共同トライアルを実施

佐川急便は11月30日、ジェイアール貨物・南関東ロジスティクス、日本事業者団体連合会、O′s&Tecと、リノベーションコンテナ「氷感SO庫」・「SORAコン」の共同トライアルを11月28日から開始したことを発表した。

「氷感SO庫」は汎用コンテナに冷却システムと氷感システムを付加することで、食材などを凍らせることなく、長期にわたって鮮度をキープできるコンテナ。保管時は外部電源により、輸送時は蓄電池により定温管理を可能にするため、ひとつのコンテナで保管と輸送の両方を実現できる。「SORAコン」は、特殊塗装を施した汎用コンテナに太陽光ソーラーパネルを設置し、コンテナ内のファンを作動させることで、コンテナ内の24時間換気を実現。換気扇でコンテナ内の空気を強制的に循環させるため、コンテナ内の湿度・温度が安定し、輸送時も保管時も常温で積載物の品質を保つことが可能となる。

10月のプレゼンテーションイベント時にコンテナ輸送での各機器の稼働テストを行い成功しており、今回の共同トライアルは、「氷感SO庫」での東京~北海道、および東京~九州間における生鮮品、花卉などの輸送検証と位置付けており、2017年4月からの量産化、およびサービス提供開始を目指す。佐川急便は、このトライアル参画により鉄道輸送を活用した新たな保冷輸送モードの構築を目指し、客のさまざまなニーズに対応する商品・サービスの開発につなげる。