SBSロジコム、輸送効率向上の仕組みを独自開発、1,000台で実証実験

SBSロジコムは、輸配送事業におけるトラックの配送効率向上の仕組みを独自に開発し、同社および子会社のSBSトランスポートの2社の保有車両約1,000台でトラック輸送の生産性向上への実証実験に取り組んでいることを発表した。

トラック輸送は、日本の貨物輸送の9割を占めるが、積載効率は4割台と低く、その能力の6割が未使用。トラックの生産性を向上させる試みとして、情報通信技術を活用した改善プロジェクト(カスピアン・プロジェクト)を2015年に開始。専用端末によって車両の動きをリアルタイムで捉えるネットワークを構築し、空車情報や積載情報を加えることで、トラック輸送の実態を把握できる仕組みが完成した。2016年から同社の車両約800台への導入を開始。今月からは同社子会社のSBSトランスポートの車両約200台が加わり、総数1,000台で実証実験を展開中。主な効果としては、非効率な配送の見える化と改善、空車の有効活用、客からの到着時間など 運行状況問合せへの対応時間の大幅短縮などを見込む。