佐川急便、おみやげ農畜産物検疫受検円滑化に向けた取組を開始

佐川急便と一般社団法人ジャパンショッピングツーリズム協会(以下JSTO)は、農林水産省の「おみやげ農畜産物検疫受検円滑化支援事業」の実施主体となり、直売所、道の駅等に立ち寄る訪日外国人旅行者やクルーズ船で訪日する外国人旅行者に対して、お土産として購入した農畜産物を国外へ持ち出す際に必要な動植物検疫手続の円滑化に向けた取組を開始している。

お土産用農畜産物の持ち帰りに当たっては、持ち出す相手国や品目によって動植物検疫の条件が異なることや、手続が分かりにくいため、訪日外国人の手間となっているという課題がある。

佐川急便は、クルーズ船客のお土産農畜産物の持ち帰りの際の検疫手続円滑化に向けたモデルを次のように新しく構築する。クルーズ船寄港地付近の直売所やショッピングモール等へ、クルーズ船で訪日する外国人旅行者を誘導し、スムーズに検疫手続ができることを案内する。また、販売事業者等が、訪日外国人旅行者に対して動植物輸出検疫の申請書記載サポートをおこなう。クルーズ船客の訪日観光中に物流事業者等が検疫手続を代行し、クルーズ船で出国する際にターミナル付近のブース等で検疫済農畜産物を引き渡す。

これらの取り組みの効果として、訪日外国人旅行者の輸出検疫手続や荷物の持ち運びにかかる手間が軽減されることが期待されている。