三菱倉庫、医薬品保冷配送サービスの構築に着手

三菱倉庫は8月19日、医薬品の流通過程における品質管理基準「GDP」に対応した新たな医薬品保冷配送サービスの構築に着手すると発表した。同社は平成23年11月に医薬品専門の運送子会社「DPネットワーク」を設立して以来、輸配送品質の向上に取り組んでいる。

GDPは輸送中の温度管理、機材の適格性の確認、従事者への教育など多岐にわたって高度な管理体制を求めているため、同社とDPネットワークは、GDPが既に導入されている欧州各国で現地調査を行い、新たな医薬品配送サービスについての研究を進めてきた。

同サービスでは保冷医薬品(2~8℃)をDPネットワークの配送拠点から医薬品卸会社様へ直接配送することにより、輸送途上の積替回数を減らし、温度異常のリスクを低減するほか、荷物室内の温度分布調査をはじめとしたバリデーションによって、温度管理機能の適格性が確認された医薬品専用車両を使用するといった特長がある。